「手をつなぐ糸島市民のつどい」
糸島市内の、世代も活動分野も異なる17の団体が集い、糸島の魅力を高めようと「第14回手をつなぐ糸島市民のつどい2025」が14日、糸島市志摩の健康福祉センター「ふれあい」で開催された。多彩な分野で活動する市民が集った会場は、始終活気と笑顔にあふれた。

オープニングを飾ったのは、前原東中の吹奏楽部。日本の伝統音楽と吹奏楽が融合した「祝い唄と踊り唄による幻想曲」や、歌謡曲、市のイメージソング「輝く刻(とき)の中で」など、4曲を披露し、華やかな幕開けとなった。約50人の部員をまとめる部長・川島綾華さんは、「緊張したが、最後まで自分たちらしい演奏ができた。多くの方が聴き入ってくれて、とても貴重な機会になった」と笑顔で語り、次世代に思いがつながる、あたたかなステージとなった。

続いて、大野城「まどかぴあ」館長・林田スマさんが基調講演。「次世代につなぐ共に輝く糸島の未来」と題し、地域外からの視点で糸島の魅力を語った。頻繁に糸島を訪れるという林田さんは、新鮮な食材の話を皮切りに、「『よう来たね』と迎えてくれる人の温かさが糸島の魅力」と紹介。さらに、「人は言葉によって生きていける、言葉は人と人のつながりを深くしてくれる」と語り、笑いを交えたトークに会場は始終和やかな空気に包まれた。
後半のパネルディスカッションでは、実際に地域で活動する2人が登壇。婚活事業「いとしま結婚応援団」、市民まつりの実行委員や市消防団女性班など、幅広い地域活動に関わる馬場純子さんと、娘の小児がん発病をきっかけに食の大切さを実感し、脱サラして新規就農した玉元健一郎さん(いとのしおかぜ農園)がそれぞれの経験を語った。楽しみながら人と人のつながりを生み出す地域活動の様子を伝えた。

閉会にあたっては、実行委員たちが糸島のよかとこを再確認するスローガンを声高らかに唱和し、盛大な拍手の中で会は幕を閉じた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)