泊1行政区 アート作品 幻想世界
糸島市の泊1行政区で7月26日、公民館と、隣接する神社境内を舞台に、地域住民と九州大学、特別支援学校、子ども会が一体となった多様な夏祭りが開かれた。竹の灯籠(とうろう)が来場者を迎え、特設舞台ではラムネ早飲みや協賛品の抽選会などで盛り上がった。浴衣姿の家族連れで会場は終始にぎわった。

九大のアートプロジェクト「とまり大学」では、美術家・南条嘉毅氏監修のアート作品が神社境内に並んだ。古民家の建具を灯籠の枠に見立て、子ども会や特別支援学校の児童生徒が描いた絵を張り、日暮れとともに幻想的な光景を演出した。
地域の人に浴衣の着付けをしてもらった九大留学生のアレックスさん(メキシコ出身)は「ローカルな祭りで地域の人と交流でき、日本がますます好きになった」と笑顔で語った。
田中康太区長は「土地開発で若い子育て世帯が増え、九大との連携事業もあり、参加者は年々増えている。アート作品が灯ると幻想的でびっくりした。子どもたちの心に残れば、それがアートの力だと思う」とにぎわう会場に目を細めた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)