けが人なし
7月29日午前8時45分ごろに発生した糸島市神在西の加布里コミュニティセンターの火事で、糸島市は1日、「出火箇所は、充電式ポータブル蓄電池と判断している」と明らかにし、市内のコミセンなどにある同様の蓄電池の充電を中断するよう指示した。
加布里コミセンの火事では、鉄筋コンクリート3階建ての2階にある小会議室や事務室など約412平方メートルを焼き、火は約1時間半後に鎮火した=写真。

出火当時は開館前で利用者はおらず、館内には職員4人がいたが火事に気付いて逃げ出し、この火事によるけが人はなかった。事務所にいた職員は、「隣の小会議室から大きな破裂音がした。小会議室では、災害用の蓄電池を常時充電していた」などと話していた。
同蓄電池は災害用で、市は同様の蓄電池を各校区のコミュニティセンターに1台ずつ計15台と、市健康福祉センターあごらに2台設置していた。市は今回の火事を受け、全ての蓄電池のコンセントからプラグを抜き、高温になる場所を避けて保管するよう指示。万が一災害が発生した際は、「各施設にあるガソリン式の発電機2台で対応する」としている。
市コミュニティ推進課によると、加布里コミセンは当面の間利用を中止。貸館は、市内のほかのコミセンを利用するよう促しているほか、事務所機能については8月中旬まで、市民交流センターに一時移転している。当面の連絡は、市コミュニティ推進課(092-332-2062)へ。
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