高齢者の安否確認
福岡県信用組合は4月から、同組合で年金を受給、または定期性預金を契約している顧客で一人暮らしの高齢者を対象に、営業担当者が月1回程度訪問して安否を確認し、必要に応じて家族に連絡する「見守り隊」サービスを始めた。顧客からの依頼に基づくもので、安心して生活できる環境づくりの一助となることを目指す。

サービスでは、定例訪問のほか、家族からの要請に応じて電話や訪問による安否確認も実施。見守りの頻度は週1回を上限としているが、心配事や困り事があれば、気軽に相談できる体制を整えている。
前原支店の営業担当、井手俊輔さん(28)は7月28日、担当する顧客(92)の自宅を訪問。「この前は前原山笠に参加してきましたよ」と明るく近況を伝えつつ、先日詐欺まがいの電話があったという女性に「その後は大丈夫でしたか」と声を掛けるなど、落ち着いた雰囲気の中やりとりを交わした。
約20年にわたり信用組合を利用している女性は「知っている人が来てくれると、話すだけでも安心する。一人暮らしなので、見守りサービスはありがたい。地域に根付いた組合なので信頼している」と笑顔を見せた。
前原支店の丹羽佑輔支店長は「『お役に立ちます あなたの町で』を合言葉に、『フェイス・トゥ・フェイス(直接対面して話す)』でこれからも地域に貢献していきたい」と語った。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)