教職員対象に指導など学ぶ
糸島市泊の県立糸島特別支援学校(清水満校長)で7月28日、特別な教育的支援を必要とする子どもの指導に携わる教職員などを対象とした「糸特セミナー」が初めて開催された。糸島地域から55人が参加し、特別支援教育の実践や指導について学んだ。
同校は昨年4月に開校。知的障がい教育と肢体不自由教育の2部門があり、それぞれ小学部・中学部・高等部を置く。小さな「できる」の積み重ねを大切にし、共生社会の形成に向けて新たな価値を創り上げるメンバーの一員となる児童生徒の育成に力を入れている。また、地域の学校へ情報提供を行う「特別支援教育のセンター的機能」も担い、今回のセミナーはその一環として行われた。

同校の実践として、中学部では作業学習を通じて「働く目的」や「仕事の楽しさ」を体験できるよう、基本的なあいさつや丁寧な作業を意識した学びに取り組んでいることを紹介。高等部ではクラフト・フード・アグリ・クリーンの4班に分かれて、卒業後の就労に向けた実践的な学習を重ねていることを説明した。
校内の多目的ホールには、発達段階に応じた支援教材や教職員手作りの教材・教具などが展示され、参加者は熱心に見学していた。
清水校長は「障がいのある子どもの将来を共に考えていけるよう、地域で果たすべき役割をしっかりと担っていきたい」と話した。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)