26日から講座
気候変動や教育現場の課題など、現代社会が直面する重要なテーマについて、先駆者の実践から学ぶ連続講座「いのちのリレー大学」(同実行委員会主催)が26日から、糸島市前原東のグリーンコープ糸島店店内の多目的室で始まる。来年2月までに全4回の開催。講師は、長年にわたり市民活動として調査や実践を続けてきた地域住民たち。

初回のテーマは「気候危機」。福岡市中央区の舞鶴公園で365日、自然観察を続けている勝瀬志保さんが講師。日々変化する自然の様子を観察し、大木がある場所とない場所の気温や湿度の違いなどを記録。そのデータをもとに、気候変動に焦点をあてた活動の様子を伝える。2回目(10月8日)は「不寛容教育」がテーマ。年齢・国籍・障がいの有無などを越えて多様な人々が集う場をつくる「レインボープレイスクール」(福岡市中央区)のRiwa(りわ)さんが実践を紹介する。その他「宗教」「戦争」をテーマに回は続く。
実行委員の八田麻理子さんは「気候や教育など、私たちの暮らしと無縁ではいられない課題について、一人では難しくても、共に学ぶことで、新たな暮らし方のヒントを得られる場にしたい」と語った。同メンバーの吉田あゆみさんも「どの回も、長年の実践とデータに裏打ちされた話で、分かりやすくておもしろい。ぜひ一緒に学びましょう」と力をこめた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)