九大で教室
糸島市の小学校4~6年生親子を対象に、水素エネルギー体験学習(7月26日と同30日)が九州大伊都キャンパスで開かれ、子どもたちがクリーンエネルギーとして注目される水素について学んだ。
主催は、九州大水素エネルギー国際研究センター、糸島市など共催。教室は2018年度からスタートし、今年で8年目。2日間合計で児童53人、保護者48人の計101人が参加した。

今年は、同大水素エネルギー国際研究センターの西原正通教授、同大工学研究院の立川雄也准教授と安武昌浩助教が講師を務めた。講義では、二酸化炭素を排出せずに、水の電気分解などで作り出せる水素エネルギーは「脱炭素化を実現する技術の一つ」と説明。
子どもたちは、ペットボトルに差し込んだ2本の鉛筆の芯に電流を流し、水の電気分解を観察。鉛筆の芯の周囲に発生する泡を見ながら、水素と酸素の発生量の違いや鉛筆の芯の変化に注目していた。
自分たちが発生させた水素を使って電気を作り、オルゴールにつなぐ実験にも取り組み、電源につながっていないペットボトルでオルゴールが鳴ると、子どもたちは驚いた表情を浮かべた。
実験の後は、同キャンパス内にある「水素社会ショールーム」を訪れ、水素エネルギーや燃料電池に関する技術展示、燃料電池自動車の見学や水素の模擬充填なども体験。
参加した子どもたちは「水素を利用することで地球温暖化の進行を遅くできると思った」「大人になった時、水素の利用が広まっているといいな」などの感想を寄せていた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)