【糸島市】中学生が英語スピーチ

糸島市

 日常の英語学習の成果を披露する「第29回糸島市中学生英語スピーチコンテスト」が13日、糸島市の前原コミュニティセンターで開かれた。市内中学校から33人が出場し、流ちょうな英語で自らの思いや地域の魅力を発表した。

 大会の司会進行や主催者、審査員のあいさつは、すべて英語で行われた。開会式で光益ゆかり実行委員長は「今日の経験が皆さんにとって将来への大きな一歩となることを願います」とあいさつした。

平和の大切さを訴えた滝本晏理さん

 コンテストは、課題の部と自由の部が行われた。課題の部は、学年ごとに「糸島の料理」「糸島の自然」「糸島の歴史」の課題文をスピーチ。自由の部では、3分以内で「インターネットリテラシーについて」「私のふるさと姫島」など、自分の学校生活や日常体験をもとに思いを伝えた。

 審査員は、英語の発音やリズム、自然な身振りを含む表現力、スピーチの内容を基準に採点。出場者たちは聴衆に向けて堂々とスピーチした。

 自由の部1位は、前原西中3年の松永佳歩さん。「心に届けるボランティア~気づきはランナーの笑顔から」のタイトルで、福岡マラソンでのボランティア経験を発表した。ランナーが「ありがとう」と笑顔で応えてくれることが自身の力になることや、外国人ランナーと英語で話すことで世界が広がったことを披露。「これからも福岡と海外をつなぎ、笑顔の花を咲かせたい」とはつらつと語った。

 最優秀賞に輝いたのは、前原東中3年の滝本晏理(あんり)さん。「ビリョクだけどムリョクじゃない!」と題し、被爆4世である自分が高校生平和大使の署名活動に参加した体験を踏まえ、「唯一の被爆国に生きる若者として、後世に平和をつなげたい」と熱弁した。1年生の時から3年連続で出場し、今回有終の美を飾った滝本さん。「毎日練習した成果が出てうれしい。これからも英語を学び、将来に生かしたい」と語った。

滝本晏理さん

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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