地域の繁栄と平安祈り
ー白山神社や浮嶽神社などー
糸島市内各地では、五穀豊穣に感謝する秋季大祭が行われている。地域の繁栄と平安を祈り、厄年を迎える男たちが神輿(みこし)を担ぎ地域を巡る伝統行事「神幸祭(しんこうさい)」も盛大に執り行われた。
二丈の福吉校区では12日、白山神社(福井)、浮嶽神社(吉井上)、白山宮神社(吉井下)、白山宮神社(鹿家)の4社で神幸祭が行われた。このうち、白山神社では、福井・大入・佐波の3行政区から行列装束に身を包んだ若者ら約50人が参加。はさみ箱や羽熊(はぐま)を持ち、大名行列を模した一行が、お神輿を先導するように進んだ。黄金色の稲穂が揺れる田園のあぜ道に威勢のいいかけ声が響き、福井浜の御仮屋(御旅所)に向かった。

海辺の御旅所に到着すると、8隻の漁船が国旗や大漁旗をたなびかせ、白波を立てながら悠々と沖合を旋回し、祭りをいっそう盛り上げた。
御旅所では、小学校低学年の女児2人が、竜笛や太鼓の音色に合わせて稚児舞を奉納。地域の人々には収穫の恵みであるサトイモの串刺しや紅白餅がまかれ、秋の収穫を祝った。

(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)