高祖神社
糸島市高祖の髙祖神社で10月25日、秋季大祭が行われ、約550年にわたり受け継がれる伝統の高祖神楽などが奉納された。かがり火がたかれた境内には多くの参拝者が訪れ、火の粉が漆黒の夜空に舞い上がる中、高祖神楽保存会による夜神楽や、地域の子どもたちによる子ども神楽が披露された。神楽殿の周りに身を乗り出すように集まった子どもや大人たちは、熱心に舞に見入った。

今年は、怡土中央台保育園の園児が描いた絵を木枠に張った灯籠(とうろう)が石段に並び、幻想的な雰囲気を演出。氏子総代長の春田光義さんは「豊作に感謝する秋の大祭を無事に終え、若い世代を迎えた神楽師たちによる活気ある演目で、参拝者に楽しんでもらえてうれしい」と笑顔で語った。
神楽の最後の演目「天岩窟神楽」では、登場する神のうち、アマノウズメノミコト役を初めて女性神楽師が務めた。高祖神楽後援会長の内田隆志さんは「15人の神楽師のうち女性は5人。笛や太鼓に加え、今回は舞にも挑戦した。新旧の住民がお互いに刺激を受けながら、これからも伝統を守り育てていきたい」と話した。
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