【糸島市】糸島よか店 古本茶屋よしの木

アットホームな場提供

 書棚に囲まれた古民家風の落ち着いた空間で、本を片手にほっと一息-。糸島市二丈の住宅街に「古本茶屋よしの木」がオープンした。JR一貴山駅から徒歩5分、田園を見渡す立地の平屋のカフェ。木製の引き戸を開けて靴を脱いで店内へ入ると、足裏に心地よいヒノキの無垢(むく)板のフローリングが迎えてくれる。梁(はり)が見える吹き抜け天井の下には、大きな窓が3枚並び、代表的な日本庭園の一つ、水を使わずに自然を表現する枯山水の庭が広がる。

麻生さんの思いを形にした工務店担当者と麻生さん(左)

 店内は一人がけの窓向き席や向かい合わせのテーブルなど合わせて14席。古本が並ぶ本棚の間にはピアノや木製のアンティークな食器棚が据えられ、どこか懐かしくアットホームな雰囲気が漂う。

 読書のお供には、コーヒーや紅茶、抹茶などに、ちょっとしたおやつも提供。窓側の席には電源があり、インターネット環境も整っており「資格試験の勉強や作業にも気軽に使ってほしい。本に囲まれて、時間を気にせずのんびり過ごせる場所にしたい」と店主の麻生桐加さんは話す。

 同店を始めたきっかけには、この場所に暮らしていた麻生さんと父・義剛さんの思い出がある。明治大学文学部で学び、2021年に短編集「家族」を出版した義剛さん。父が愛した本の世界を、著書とともにこの空間で伝え続けたい-。

 店内のテーブルやイスは可動式で、吹き抜けの天井とこじんまりとした空間を生かしたイベントも開催可能だ。「絵本の読み聞かせや読書会、小さなコンサート、展示会など、いろいろな方に活用してもらえる場所にしたい」と麻生さん。地域のレンタルスペースとしての利用にも期待を寄せる。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

古本茶屋 よしの木
営業日  金曜〜月曜日
営業時間  11:00~18:00
問合せ  050(1487)3722

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この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

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