農業資材の価格上昇
原材料価格の高騰や、物流費、光熱費、人件費の上昇の影響で、食料品や日用品などの値上げが続いていますね。特に輸入に依存しているバターなどの乳製品や、ケーキやパンなどの小麦製品などは国際価格に比例していますから、どうしようもない状況です。
一方、農業生産から見てみると、やはり、肥料価格や農産物の輸送コストの上昇、加えて天候の不安定要素も重なり、トマトやキュウリ、タマネギなどの店頭価格が高いようです。一昨年から、お米については、テレビや新聞などで価格動向や流通が報道されています。消費者にとっては、毎日の食卓に欠かせない食料品価格は、安い方がいいのは当然ですね。中には、パックに入っている分量が昔より少なくなっているような感じがする食料品もあります。輸入や生産コスト上昇など考慮すると仕方ありませんね。
先月、実家のトラクターのロータリー爪があまりにもすり減っていたので、新品と交換しました。農業生産にとって、トラクターは重要な農機具。私は、お米栽培と研究用野菜栽培地の耕起などに使うくらいですから、爪の減り具合は少ないですが、米や麦、キャベツやブロッコリ-などの大規模生産者のトラクターは私の機械と違って、巨大で大きい爪がたくさんセットされています。爪の摩耗も相当だと推測します。


爪の交換を終えて、今度は草刈り機の刃研ぎを開始。摩耗した刃を変えずに草刈りをすると「草を刈り払うための力が余計に必要」「切り口がシャープでなく、ギザギザ状態で、草の伸びるのが早く感じる」など、せっかくの労力がもったいなくなります。ですから、使えそうな刃は研いで、再利用しています。


ただ、私の記憶ですが、30年ほど前、飛ぶように売れていた8枚タイプ(小)の草刈り機の刃は1枚500円前後でしたが、現在の販売価格は1,350円(税込み)前後。いやー、農業資材の消耗品もものすごく高くなりました。トラクターの爪や草刈り機の刃などの消耗品もそうですが、トマトやキュウリ、花など温室栽培を行うハウスの骨材、被覆材も高騰しているようです。
農産物の生産において、各農業資材の価格の上昇は、生産者にとってもじわじわと負担増になっています。今後は、生産コストの軽減、例えば、再利用できるものはないか、しっかりと検証したり、土壌環境を整え、肥料コストを抑えたりするなどの努力が必要です。
生産者にとって一番の励みとなるのは、消費者の方々が国産農畜海産物をしっかりと食べ、食料の生産を盛り立てていただくことだと思います。皆さんで、地産地消の応援、よろしくお願いいたします。
(シンジェンタジャパン・アグロエコシステムテクニカルマネジャー 古藤俊二)
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