MOA糸島絵画教室
絵を描くことで豊かな心と表現力を育てようと7月25日、姫島の子どもを対象にした「第1回MOA糸島絵画教室in姫島」(MOA美術館糸島児童作品展実行委員会主催、糸島美術協会ほか協力)が開かれた。小学生8人が参加し、姫島の魅力を画用紙いっぱいに写し取った。
姫島に多く咲くハマユウや島に住む猫など、事前に描きたいものを決めていた子どもたち。あらかじめ撮った写真を参考にしたり、実際に見に出かけたりしてスケッチを開始した。
糸島美術協会員を中心とした講師らは、子どもたちにスケッチの仕方をアドバイスした。「画用紙に大きく力いっぱい描いてみて」「同じ緑色でも薄い、濃いがあるよね」。助言に耳を傾けながら、子どもたちはクレヨンや水彩絵の具を使って細部まで描写し、約3時間半かけて個性豊かな力作を完成させた。
森安慧(あさと)さん(6年)は「インパクトが出るよう大胆に描いてと言われたのが参考になった」、松尾翠来(みら)さん(5年)は「自分が海で泳いでいるところを描いた。水しぶきまで丁寧に仕上げられた」と話した。
同実行委員会事務局の原田靖巳(きよみ)さんは「絵を描くことは、ものを見つめる目、ものを創りあげる力を育てる。今日の絵画教室は、子どもたちにとって貴重な経験になったと思う」と手応えを語った。
子どもたちの作品は、姫島の保育園児の作品とともに、10月5、6日に行われる糸島市民まつりの会場の一つ、志摩歴史資料館に展示される予定。