【糸島市】瞳に映る「大輪の花」 夏の思い出忘れない

バナナたたき売りや大道芸も盛り上がる

深江夏祭り

 糸島市二丈の深江校区で16日、37回目の深江夏まつり(深江校区夏祭り実行委員会主催)が行われ、会場となった同市交流プラザ二丈館周辺は、小中高生や家族連れがあふれ、夜店に列をなし、盆踊りや花火を楽しんだ。

バナナのたたき売りでおまけたっぷりのバナナを買う参加者

 特設ステージは劇団アフリカによるアフリカンダンスでにぎやかにスタート。続いてフラダンスの披露と会場には、異国の涼やかな風が送られた。スペシャルゲストとして登場した「九州大道芸劇団」伊賀守さん一行は、南京玉すだれなど昔ながらの大道芸を披露した。

 伊賀さんが、つやつやのバナナの大きな房を片手に「はよ、こーた。買い損ないのないように♪」とバナナのたたき売りを始めると、調子を合わせた観客が次々と舞台前に。バナナだけではなく、ニンジンやタマネギ、スイカなどおまけがいっぱいついた袋を笑顔で受け取った。

 祭りの最後には、田んぼの真ん中から打ち上げられた約500発の花火が夜空を彩り、あぜ道や道路沿いに並んだ地域の人たちは、涼風に吹かれながら花火を楽しんだ。

夜空彩る1,500発

丸隈山古墳花火大会

福岡市西区周船寺で17日、丸隈山古墳慰霊祭奉納花火大会(周船寺商工会主催)があった。祭りに合わせて当日午後5時から同10時まで、周船寺小東交差点から東へ1,650メートルほどの区間が歩行者天国となり、約50台のキッチンカーには長蛇の列ができていた。

 近くの湯溜池からは、約1,500発の花火が打ち上げられ、同市西区北原のイオンモール福岡伊都の屋上では、家族連れなどたくさんの人たちが夜空を見上げ、「きれいねえ」と歓声を上げていた=写真。

一貴山校区で追悼式・盆踊り

 第55回一貴山校区追悼式・盆踊り大会が18日、糸島市二丈の曲り田野球場で行われた。グラウンドに祭壇が設けられ、戦没者や初盆の物故者の追悼式典が行われた後、校区の住民や帰省中の家族らが、やぐらを囲んで大きな輪をつくり、住民が奏でる笛と太鼓、口説き(唄)に合わせて盆踊りをした=写真。

 同校区の盆踊りは、波呂の龍国寺の盆踊りが原型とされる。明治初年ごろに、波呂地区の若者数人が京都まで踊りを習いに行ったことが文書から分かっており、踊りは流れるように優雅。同校区振興協議会会長の福嶋利明さんは「住民が心を一つに合わせられる大切な伝統行事。コミュニティーを守っていくため、引き継いでいきたい」と話していた。

夜店や花火に笑顔

かふりみなとまつり

 糸島市加布里の加布里漁港で14日、かふりみなとまつり(同まつり実行委員会主催)が行われた。魚市場前の広場に並んだ夜店や花火コーナーに集まった子どもたちは、友だちや家族と夏休みの思い出のひとときを過ごした。

 地域の盆踊りがコロナ禍を経て再開のめどが立たず、新たな祭りとして、今年で2回目の開催。子ども会育成会や消防団などの有志で作る同まつり実行委員会の鍋嶋民和委員長は「昨年は2週間で準備し、てんやわんやだった。今年は地域の協力も得て、軌道に乗ってきたので、今後10年20年と続けていきたい」とはしゃぐ子どもたちを温かく見守った。

 夜店では、ラムネの瓶を返却すると手持ちの花火と交換。会場の一角に、自由に花火を楽しめるコーナーを設けた。同校区を中心に企業や個人の協賛を集め、祭りの最後には、75発の打ち上げ花火をあげた。子どもたちは大輪の花火を見上げ、瞳を輝かせた。

手持ち花火のコーナーで楽しむ子どもたち

ビンゴなど盛況

浦志まつり

 浦志まつりが17日、糸島市浦志のマックスバリュ前原店駐車場で開かれた。浦市東と浦志西、浦志南3行政区の合同イベントで、今年38回目を迎えた。特設ステージではビンゴゲーム=写真=のほか、いとしまPR隊ラビッツや福岡大和太鼓部「鼓舞猿」などがまつりを盛り上げ、盆踊りや抽選会もあった。

 会場には地元飲食店や商工会青年部、中学育成会などによるリンゴあめや焼き鳥、生ビールなどを売る出店が並び、浴衣姿の子どもたちが夏祭りを楽しんでいた。

「怡土の歌」のせた踊り 会場からは大きな拍手

怡土の里まつり

 第47回怡土の里まつり(同校区運営委員会主催)が17日、糸島市のファームパーク伊都国で開かれた。

 ステージでは、校区で受け継がれている「怡土の歌」にのせた踊りなどがあり、大きな拍手が寄せられた。会場では、校区の育成指導員会らがかき氷や焼きトウモロコシなどを販売し、長い列ができていた。

 祭りの終わりに花火大会があり、約400発の大輪の花が怡土の夜空を華やかに彩った。
 同実行委員長の家宇治孝之さんは「多くの人に来てもらい、校区の親睦が深められて良かった」と話した。

にぎやかに盆綱引き

大入盆綱引き

糸島市二丈福井の大入地区で15日、毎年恒例の「大入盆綱引き」が行われた。前日に集めておいたカズラをより合わせて、約35メートルの綱を作り、帰省した懐かしい顔も交えた地域住民約160人が参加し、力を合わせて引き合った。綱引きの後はカズラで土俵を仕立て、子ども相撲が行われた。

 例年、軽トラック約7台分のカズラを集め、直径40センチ長さ約40メートルにもなる綱を作る。長年行事運営に関わる廣澤政彦さん(76)は「今年は綱にするのにちょうど良いカズラが少なく、カズラ集めに苦戦した。3、4年たったもので、4、5メートルの長さがあると綱を作るのに具合がいい。普段の草刈りの時から盆綱引きを念頭に、カズラを確保していきたい」と話した。

抱えるほどのカズラの綱を引く子どもたち
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この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

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