コンサートの夢実現
「いきいき食堂に関わってくれているメンバーでブンネ楽器を使ったコンサートを開きたい」-。糸島市二丈の一貴山コミュニティセンターで「いきいき食堂」を運営する肥田美恵子さんが提案した夢が、イオンファンタジーの社会貢献活動「夢を叶えるプロジェクト」の一つに選ばれた。同社の支援を受け、11月16日には福岡市西区の伊都イオンでコンサートを催した。
「ブンネ」は、初心者でも簡単に演奏できる4弦のギター型楽器。弦を押さえるレバーを操作し、ピックで弾くだけでコード(和音)が鳴る仕組みで、大人も子どもも気軽に楽しめる。
コンサートは、同社のキャラクター・ララちゃんも登場し、ブンネの体験会と子どもたちとの即興演奏が行われた。指揮者がレバーの位置や演奏のタイミングを示し、参加者全員で「どんぐりころころ」や「あかとんぼ」を合奏した。ステージに上がって演奏に参加した一丸風翔くん(9)は「初めて弾いたけど楽しかった。また挑戦したい」と瞳を輝かせ、会場には笑顔があふれた。
いきいき食堂は、コロナ禍後に「食と音楽とものづくりを通して多世代交流ができる場を」との思いでスタート。月1回の開催で、毎回小さなステージが用意され、オカリナやバイオリンなど、地域の特技を持つ人々の演奏が披露される。「音楽には人を元気にする力がある」と語る肥田さんは、「ブンネなら楽譜が読めなくても少し練習すれば誰でも弾けるため、みんなで合奏する楽しさを味わえる」とその魅力を実感する。
親戚が老人介護施設に入居していることもあり、「いつか仲間と出張ブンネコンサートを開催したい」。次なる夢に向け、歩みを進める。
(糸島新聞ホームページに地域密着の情報満載)