市と桜野小で不審者対応訓練
愛知県高浜市役所の窓口で今年7月、男が刃物を振り回し、自身に油をかけて火をつけ、近くにいた職員3人がけがを負った事件を受け、糸島市は11月21日、不審者対応訓練を初めて実施した。
糸島署生活安全課の坂田道太郎巡査部長ら3人を講師に招き、市職員らが参加。坂田巡査部長は「行政を対象とした暴行などの事件は、全国で相次いでおり、いつどこで発生してもおかしくない。緊急時に傍観者にならないことが重要。自分に何ができるかを考え、今回の訓練を第一歩として、適切な対応ができる知識・技術の基本を習得してほしい」と前置き。
「さすまた」の効果的な使い方を伝授し、110番については「通報する際は、事件の概要を簡潔に伝え、質問に対して端的に答えるよう心がけて」などと教え、「一番は、職員と市民の皆さまの安全を守ることだが、無理する必要はない。役割をしっかりと分担し、勇気を持って対応していただければ」と語った。
11月27日には糸島市志摩の桜野小(真名子直美校長、109人)でも不審者対応訓練を実施。
同署員がふんした不審者が校舎内に侵入すると、あらかじめ決めていた合言葉の校内放送をきっかけに、各教室で出入り口に机といすを積んでバリケードを作り、教職員がさすまたなどを使って不審者を制圧する訓練に取り組んだ。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)