NHK連続テレビ小説「おむすび」では、糸島のブロッコリー畑が何度か登場した。この季節、青々と広がるブロッコリー畑を目にする人も多いだろう。糸島でブロッコリー農家を営む良川達則さんは9品種ものブロッコリーを育てている。「手をかけた分だけ結果が見えるところが面白い」と笑顔で語る良川さん。うまくいかないこともあるというが、その表情からは自然と向き合う姿が伝わる。
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私も収穫作業を体験させてもらった。家庭用の包丁を使って、大きく育ったブロッコリーの茎を切るのは一苦労。収穫したばかりのブロッコリーは、茎がみずみずしく、その鮮度に驚いた。糸島のブロッコリーは茎までおいしいのが特徴で、害獣のアナグマやイノシシも茎を好んで食べるという。
JA糸島ブロッコリー部会では収穫時間が季節によって決められており、収穫したブロッコリーは鮮度を保つため、専用の冷蔵庫で保管し出荷される。「ブロッコリーの旬は寒い時期。冬はシチューに入れるのがおすすめ」と楽しそうに話す良川さんからはブロッコリーへの深い思いが感じられた。
(地域特派員・柳詰紘子)
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