朝ドラ「おむすび」の第1話にも登場した糸島を代表する野菜のひとつ、トマト。糸島市二丈松国の「かわぞえ農園」では、あえて厳しい環境で育てる「スパルタ農法」によってトマト本来の力を最大限に引き出し、甘味とうまみをたっぷり蓄えた果実を育てている。

中でも、期間限定で栽培される「岩塩トマト」は、岩塩を溶かした水で育てることで甘味がぎゅっと凝縮され、コク深い味わいに。その希少さから、国内外のバイヤーや料理人たちにも大人気のトマトだ。
同農園オーナーの川添康裕さんは、会社員から農家へ転身して今年で3年目。会社員時代にふと「トマトでも植えてみよう」と試しに種をまいたことが、思いがけず農業への道を開くきっかけとなった。
「とにかくやってみらんとわからんけん。いいも悪いも、まずは経験」。失敗を重ねながらも試行錯誤を続け、糸島で育んだ縁やチャンスを糧に、一歩ずつ着実に新たな道を切り開いている。
(地域特派員・榮鮎子)
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