18歳生徒「ドキドキ」初投票
糸島市の糸島農業高校で10日、参院選の期日前投票が実施された。会議室に設けられた投票所で、18歳の生徒たちが貴重な一票を投じた。

生徒たちに選挙への関心を高めてもらおうと、市選挙管理委員会が投票所設置を打診し、同高が応じた。対象は、18歳を迎えた市内在住の3年生27人と教職員21人。この日は昼休みや放課後を利用して、生徒5人と教職員4人が投票に臨んだ。
最初に姿を見せたのは、動植物活用科の田中優愛(ゆあ)さんと大羽春奈さん。田中さんは、投票立会人とともに投票箱が空であることを確認した後、投票用紙を受け取り、記載台で候補者名を記入。選挙区、比例代表それぞれの投票箱に丁寧に一票を投じた。
田中さんは、SNSや友人との会話で情報を集め、「物価高対策を重視して投票した」。大羽さんは「ポスターなどを見て候補者の主張を調べた。今日投票に行くことを家族に話したら『えらいね』と言われた」とはにかんだ。2人は「これからは(若い世代である)私たちが投票していかないといけないと思っている」と話した。
初投票を終え「めっちゃドキドキした」という、食品科学科の舩津亜友人(あゆと)さん。食品加工同好会に所属し、活動で使う小麦粉などの価格上昇を日々実感している。「僕たちの生活を良くしてくれるような対策を訴えている人を選んだ」と語った。
地歴公民科の江﨑雅都教諭は「実際に投票することで、選挙への意識が高まったはず。生徒にとって、政治を自分ごととして考える良いきっかけになったと思う」と意義を語った。
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