中高の大会で活躍 全国、県大会へ
糸島市篠原西の松隈勇介さん(17)、優希さん(14)兄弟が、高校、中学の剣道の大会でそろって輝かしい成績を収め、さらなる飛躍が期待されている。

兄の勇介さん(星槎国際高校・学習等支援施設「ゆめふうせんハイスクール」3年)は、6月14日に福岡市博多区の博多青松高校で行われた県高等学校定時制通信制夏季体育大会剣道大会で優勝し、3連覇を達成。8月4日に東京・日本武道館で開催される全国大会に出場する。
3連覇がかかった決勝は「絶対に負けない」という強い気持ちで臨み、鮮やかにメンを2本決めて勝利。これまで2度出場した全国大会では、ベスト16まで進出した経験があり「今年は優勝を目指したい」とさらなる高みを見据える。
9日には市役所を訪れ、月形祐二市長に優勝を報告。「3年間の集大成として、すばらしい色のメダルをとれるように、けがなく頑張って」と激励を受けた。

弟の優希さん(前原東中3年)も、6日に市運動公園で行われた糸島区中学校剣道大会男子個人戦で、3年連続の優勝を飾った。糸島剣道連盟の星丸晶理事長は「77回行われた大会で、3連覇は初めての快挙」と称賛。続く13日の筑前地区大会では5位に入賞し、29日に行橋市民体育館で開かれる県大会への出場を決めた。
顧問の塩田学志教諭は「1年生の時から勝負に対して強いこだわりがあり、研究熱心。ここぞという時の集中力がすばらしい」と高く評価。優希さんは「県大会を1位で突破し、全国の舞台に立ちたい」と意気込む。
2人は小学2年生から剣道を始め、雷山剣道スポーツ少年団に所属。現在は同団での稽古に加え、優希さんは中学校の部活動、さらに兄弟で他クラブの稽古にも通い、1日2~3時間に及ぶ練習を積む。剣道は「生活の一部」と語るほど、日常に根差した存在だ。
母親で、同団の指導者の一人でもあるみゆきさんは「剣道に打ち込むことで、精神力も鍛えられていると思う。2人とも最後まで気を抜かずに、目標に向かって突き進んでほしい」と見守る。
剣道を通じて互いに高め合う兄弟の挑戦は、まだ続く。今後の活躍に注目が集まる。
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