糸島市シルバー人材センター カブトムシ育てる
糸島市シルバー人材センター(三嶋俊蔵理事長)は17日、同市前原中央のりんでん保育園(笠信純園長)の園児たちに、同センターの施設で生まれた夏の人気者、カブトムシをプレゼントした。

同センターは庭木の剪定をした際に出る枝葉を、同市東の樹木剪定枝仮置き場で機械にかけてチップ化、JA糸島の土壌改良材「よか堆肥くん」の原料として再利用している。同センターによると、野積みになったチップには、カブトムシが卵を産みにくるといい、冬を越した幼虫が、6月下旬から7月ごろに成虫となって出てくる。
センターでは同仮置き場に「カブトムシ小屋」を設置して、チップ班の安河内雄蔵さん(81)らが生まれた幼虫を小屋に移し、成虫になるまで世話をしている。
カブトムシの寄贈は今年で3回目。市内の保育園と幼稚園に希望を募ったところ、21園から申し込みがあり、「昨年のカブトムシが20匹以上に増えた」「採集に行く予定だったので助かります」など、園児たちも心待ちにしているという。
りんでん保育園では、安河内さんがカブトムシのオス2匹とメス3匹が入った飼育ケースなどを同園代表の5・6歳児4人に手渡し。三嶋理事長は「カブトムシの生態をよく観察してください」と語りかけた。
園児たちは目をキラキラさせながらケースをのぞき込み、男の子は「つのがかっこいい」、女の子は「私はメスが好き」と声を弾ませた。笠園長は「大切に育てて、うまく卵を産んでくれたらいいね」と笑顔で園児たちに語りかけていた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)