糸島市の高取食品、4種類販売
冷ややっこ、白あえ、みそ汁と日々の食卓にヘルシーな植物性のタンパク質を提供してくれる豆腐。糸島市志摩桜井で豆腐製品を製造販売する高取食品(伊藤隆司社長)の工場直売店「TO・FU」には、出来たて豆腐の横に、九州産大豆を原料にした豆腐や豆乳を使った4種類の「とうふアイス」が並ぶ。
「豆腐屋だから思いっきり豆腐を入れよう」と原材料の約7割は豆腐と豆乳。商品開発を担当した福富優子さんは「豆乳を使用しているため元々カロリーが低く、甘さも控えめ。あっさりして食べやすいとの声をいただいている」とほほ笑む。
豆腐がしっかり味わえ、黒糖でコクを加えた黒糖アイス、緑茶の爽やかさを生かした八女茶アイス、濃厚な黒ごまアイスとラインナップがそろう。
こだわりは、乳製品を全く使っていないところ。乳製品アレルギーの人、牛乳でお腹を壊しやすい人、動物性食品を控えている人など、多様な消費者に対応する。「乳製品不使用なので、冷凍庫から出してすぐはカチカチですが、少し置くと食べ頃になる」。
最近仲間入りしたフローズンSOYヨーグルトアイスは、自社製造の豆乳を乳酸菌で発酵させた豆乳ヨーグルトを使う。ユズを加え、さっぱりした味わいのシャーベット状に仕上げた。
同社は、福岡市早良区の高取で豆腐屋をはじめ、糸島に移転して約30年。2020年に外壁工事をした際、以前から声が上がっていた直売所を一角に開いた。出来たて豆腐や少し形が崩れたり、重さが揃わなかったりする規格外品が格安で手に入る。
アイスは直売所のほか、グリーンピクニック糸島やファミリーマート元岡店などで販売する。
蒸し暑く食欲の落ちる季節に、良質な大豆たんぱく質を、形を変えて取り入れてみては。