花を見てげんきになって
糸島市の糸島農業高の生徒が、独り暮らしのお年寄りとの触れ合いを目的に、高齢者の自宅の庭に花苗を植える活動をスタートした。花の手入れを通じて、今後もお年寄りとの交流を続ける。
同高園芸技術科・草花専攻の2年生17人が昨年12月、同市の前原校区内で独りで暮らす高齢者宅の庭に花壇を作り、土を入れ、生徒が栽培したビオラの花苗を定植した。もう一軒のお年寄りの家では、鉢植えに花苗を植えた=写真。
同高は、生徒とお年寄りが触れ合うことで独り暮らしの寂しさを紛らわせ、花を見て元気になってほしいとの思いから取り組みを企画。前原校区社会福祉協議会に相談し、地域の民生委員・児童委員と一緒に高齢者宅を訪問した。
生徒は花柄摘みや花苗の植え替えなどで交流を深める計画で、同高は「花をつくるだけでなく、育てた花で人の役に立つことをしようという思いがあった。庭を見に来る近所の人たちとの輪が広がったり、生徒もあいさつができたり、コミュニケーションが取れるよう、成長につながれば」としている。