シルバーから園児へ —怡土中央台—
糸島市潤の市シルバー人材センター(三嶋俊蔵理事長)は6月26日、同市の怡土中央台保育園の園児たちに人気のカブトムシをプレゼントした。
同センターは、マキやツツジなどの庭木を剪定した際に出る枝葉を同市東の樹木剪定枝仮置き場に運び、機械でチップ化。JA糸島の土壌改良材「よか堆肥くん」の原料として再利用している。
仮置き場に野積みにしているチップには、カブトムシが卵を産みにくるといい、ふ化した幼虫は6月下旬から7月ごろに成虫となって出てくる。思わぬ副産物に、同センターは昨年から、四方を板で囲んで天井に網を張った「カブトムシ小屋」を作り、チップ班の安河内雄蔵さん(80)と堀田三志さん(73)が、幼虫を小屋に移して成虫になるまで世話をしている。
同センターは昨年に続き、今年も市内の保育園と幼稚園計20園にカブトムシをプレゼントする。怡土中央台保育園では、安河内さんと堀田さんがカブトムシのオスとメス2匹ずつが入った飼育ケース2つを園児に手渡し、三嶋理事長は「仲良く観察してね」と語りかけていた。
園児たちはケースを興味深そうにのぞき込み=写真、「うちのお父さんはカブトムシを捕まえるのが上手」などとはしゃいでいた。春田克起園長は「大切に育てたい」と話していた。