仲間づくりへ集い語らう —志摩で森の学校結成式—
大人の仲間づくりや夢実現を目的とした「森の学校『いとしま秘密基地』探検隊」の結成式が6月22日、糸島市志摩西貝塚にある基地内の倉庫で行われた。
基地は隊長の持永英輔さん(77)が所有する6千坪(約2ヘクタール)超の広大な森で、持永さんは森の有効な活用法について知恵を絞った末に「さまざまな人が自然の中で集い、語り、つながれる大人の秘密基地を作ろう」と同隊を結成。仲間の馬場貢さん、鬼木武幾さんと共に、隊の世話役を担う。
結成式では、糸島に移住したばかりの夫婦も新たに入隊し、隊員らは自己紹介の後、基地でやりたいことや実現に向けたアイデアを思い思いに語り合い、秘密基地の構想を練った。
ボーイスカウト活動に携わって40年という持永さんは、自然と触れ合い目を輝かせる子どもたちの姿を通して「大人も、街では体験できないことをここで思いっきりやってほしい」と、わくわくした少年のような表情で語る。副隊長の馬場さんは「糸島のさまざまな人が集まり、縁やつながりを大切にしながら、みんなで新しい楽しみをつくっていきたい。そんな『糸島モデル』が農業や教育など、いろいろな分野でたくさん生まれ、地域の問題解決策にもつながっていけば」と期待を込めた。
(地域特派員・榮鮎子)