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逆境、テークアウトに活路 糸島ランチ界のトップランナー 「ダンザパデーラ」平野さん

2020.04.18

「50菜弁当」を見せる「ダンザパデーラ」の平野さん一家

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を機に外出自粛の動きが一層強まり、糸島に来る福岡都市圏のドライブ客、観光客らがめっきり減った。総菜を買って帰る「中食」や家で作る「内食」志向も市民に広がり、糸島の飲食店は悲鳴を上げている。臨時休業に踏み切った店が多数ある一方、テークアウトで売り上げを懸命につなごうとする店も続々と出てきている。

 新鮮な糸島野菜をふんだんに使った多様な月替わりバイキングメニューが好評で、糸島ランチ界のトップランナーとされる「ダンザパデーラ」=糸島市二丈深江=が、テークアウトのみの営業に切り替えたのは今月7日。店主の平野圭さん(44)によると、来店客減少の第1波は学校の臨時休校、第2波はコロナ陽性で入院していたタレントの志村けんさんの死去を世間が知った3月30日から。「モードが変わってしまった」そうだ。

 飲食業界の常識が全く通用しなくなった、と嘆く。例えば海が見える、観光スポットにある、価格が安いなど、集客の武器を持つ店でも大苦戦らしい。「うちを含む個人経営の飲食店は日銭商売なので、しばらく様子を見るという余裕はない。感染者数が増え続け好転する要素が一つもない中、新しいスタイルを早く決めて戦った方がいい、と」。それに、どんなに防止策を取っても、心配して食べに来てくれる大切なお客さんに感染させるのではという怖さもあった、と平野さん。

 妻香織さん(40)と2人で再スタートした滋養弁当の第1弾は「50菜弁当」。「有機トマトと茄子味噌(なすみそ)のソース」「タケノコと長いものつくね油淋鶏(ユーリンチー)仕立て」など、15品目ほどのおかず(40菜)を仕切りなしの箱に詰め、サービスのみそ汁(10菜)に、ちらし寿司が付いて500円。

 香織さんや友人から安すぎると言われた。だが、平野さんは「臨時休校の子どもが家にいて食事代がかかる家庭や、コロナで仕事が減っている人もいる。たくさんの野菜を手軽に食べてもらうという店の価値観を、お弁当に込めたい」と押し切った。みそなど発酵食品や乳酸菌、体への吸収をよくする食物繊維などが効率的に取れるよう、料理研究家で管理栄養士の佐藤彰子さん=同市姫島出身=の助言も取り入れた。平野さんは「『お弁当なのに、外食のランチを食べた気分になった』と言ってくれたお客さんの言葉がうれしかった。いつか、『コロナの時の、あのお弁当は助かったね』とお客さんに懐かしがられる日が来るはず」と目を細めた。

 1日40〜50食の限定販売。17日から1週間は、「薬膳トマトパスタと豆乳チーズピザなど」の滋養弁当に代わる。予約は同店への電話=092(325)2880=か店のサイトから。

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