糸島新聞
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緊急事態宣言解除 戻る日常、表情明るく

2021.10.8

フラダンスを楽しむグループ=3日、糸島市志摩野北

 新型コロナウイルス対策として福岡県に出されていた緊急事態宣言が9月30日、解除された。飲食店での酒類提供は1日から解禁となったが、県は14日まで、営業時間の短縮要請(県の感染防止認証店は午後9時まで、それ以外は同8時まで。酒類の注文は閉店30分前まで)を継続する。要請に協力した店には、売上高に応じて協力金が支給される。

 宣言解除を受け、糸島市は1日から、曽根野球場など市内の社会体育施設や、市立小中学校の運動場や体育館などの一般開放を再開。各校区のコミュニティセンターなど公共施設も開館(一部で利用制限あり)した。市営渡船ひめしまへの観光などを目的とした乗船自粛も終了となったが、市はマスクの着用など、引き続き感染予防への協力を求めている。

 5日現在、市内居住者の新型コロナへの感染者数は1166人となっている。

 県の星印の認証書が掲げられた飲食店

 1日から、約2カ月ぶりに飲食店の酒類提供が解禁となった。県の感染対策の飲食店認証制度では、「第三者認証」を受けた店舗は午後9時まで、それ以外の店舗は午後8時までの営業とし、認証の有無で1時間の差をつけた。第三者認証は、調査員が申請のあった飲食店に赴いてアクリル板の設置など40項目をチェックし、全てをクリアした店舗に付与するもの。酒の注文は、認証店が午後8時半、以外が同7時半まで。営業時間短縮要請は14日まで継続される。

 県の飲食店認証制度は、7月に受け付けを開始。申請しても調査員の訪問までには時間がかかり、糸島市内でも認証を受けた店はごくわずか。1日から約2カ月ぶりに店を開け、第三者認証を取得し、店頭に県の星印の認証書ステッカーを掲示して客を出迎えた同市前原中央1丁目の居酒屋「GandA」では、開店を心待ちにした常連客の笑顔が見られた。

 50代の男性会社員は「ステッカーがあるので、長い時間飲めると思って来ました」と笑顔。同店店長の男性は「笑顔半分、不安半分ですね。早く普通に戻りたいことは皆同じで、生きていく上で最低限のルールは守らねばとコロナで教えてもらったことは多い」と話し、さらに「第6波の心配もあり、もう少しの我慢なのかな」と気を引き締めていた。

芥屋グラウンドで練習を再開した糸島イーグルス球団の団員たち

 球児らも練習再開

 緊急事態宣言が解除され、糸島市営グラウンドや学校体育館などの利用が再開された。日本ポニーベースボール協会九州連盟所属の中学少年少女硬式野球チームの糸島イーグルス球団(秋月裕二代表、一岡雅之監督、選手23人)は3日、同市芥屋の芥屋グラウンドで、約1カ月半ぶりのグラウンド練習を再開した。バッテリーや内野、外野を守る球児たちの笑顔と歓声がグラウンドに溢れた。

 溝口蒼真主将(14)は「グラウンドで野球ができることに感謝したい。昨年出場できた全国大会に今年も出場できるよう、日々の練習を頑張りたい」と気合を入れていた。中断していたリーグ戦も再開する。

フラダンスを楽しむグループ=3日、糸島市志摩野北

 久々ににフラを披露

 緊急事態宣言が解除された初の日曜日の3日、糸島市志摩野北のビーチ沿いのエリアでは、フラダンスを楽しもうと集まった二つのグループ14人が、久しぶりに踊りに熱中した。

 同市志摩寺山に拠点を置く「Ka Hu La O Kahuli」(仁礼めぐみ代表)の11人と、福岡市中央区大名に拠点を置く「フラ スタジオ ラウレア」(はたえいつこ主宰)の3人の2チームが「ヒロ メドレー」や「ソフィスケーテッィド フラ」など15曲を踊った。緊急事態宣言中は屋外でもイベントが出来ず、披露できなかっただけに、メンバーからは「今日はうれしい」の声が聞かれた。

「Ka Hu La O Kahuli」の小学生メンバーは、引津小や加布里小などに通う子どもたちで、日ごろは引津コミュニティセンターでレッスンを受けているが、緊急事態宣言中で利用できない期間が長く続いたという。引津小2年の三好初来(ういく)さん(8)は「今日は久しぶりに踊れた」と声を弾ませていた。

 南風小で運動会

 緊急事態宣言の解除を受け、糸島市の南風小(原クミ子校長、530人)では2日、運動会「スポーツ・イン・みなかぜ」が行われ、晴れ渡った秋空の下、グラウンドに子どもたちの元気な声が響いた。

同小は例年、5月に校区と共催で運動会を開催してきたが、今年は新型コロナの影響で、開催時期を秋に移動。地域競技を取りやめ、「縮小版」とした。開催日は9月19日を予定していたが、同宣言の延長により、延期となっていた。

 当初は、保護者が児童に一人一台配られているタブレットを使い、自宅からオンラインでの観覧のみを計画していたが、宣言解除により、保護者の来場が可能に。

 来場は、各家庭2人までに制限。新型コロナの感染が判明した場合、連絡などが必要になることを想定し、保護者らは当日、受け付けで名前などを記入した「観覧者調査票」を提出。トラックの周囲にはマス目状にラインが引かれ、1・5㍍四方のマスの中に一人ずつ入り、子どもの姿を見守った。

 学年ごとに競技の開始時間が決まっており、保護者らはプログラムが終わるたびにグラウンドから退場し、次の観覧者が入場する「完全入れ替え制」が採られるなど、感染対策が講じられた。学校に足を運んだ2年生の保護者の女性は「昨年の運動会は中止だったので、今年は我が子の成長した姿をこの目で見ることができて本当に良かった」とほほ笑んでいた。

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