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泊大塚古墳を初調査 葺(ふき)石など確認、糸島市教委

2019.04.18

訪れた人たちが担当者の説明に熱心に耳を傾けた

出土した古墳時代初頭の甕(かめ)

 糸島地域を代表する大型の前方後円墳「泊大塚古墳」(糸島市泊)を初めて発掘調査した同市教委文化課が13日、現地で住民向けの説明会を開催した。

 約30年前に前原町(当時)が同古墳の墳丘の測量を実施したが、発掘調査は一度も行われておらず、詳しい構造や築造年代などは謎だった。昨年7月の西日本豪雨の影響で、古墳の後円部東側の斜面が崩れた。同課は、崩落個所の斜面の状況を確認するため、2月から前方部の表面に細長い溝(長さ20㍍、幅1~3㍍、深さ30㌢~1・5㍍ほど)を掘って調査していた。

 結果、墳丘の斜面上部と裾部の2カ所で葺石(ふきいし)が残っていることが分かり、かつては古墳全体に石が敷き詰められていた可能性が出てきた。

 泊大塚古墳は、前方部と後円部の東側が後世に削られて失われ、元の古墳の形や規模が分っていない。しかし同課では、現況の測量図に加えて古い航空写真や地籍図、江戸時代の記録などを参考に、古墳の全長を74・8㍍、土器の破片などから、築造時期を古墳時代前期前半(今から1700年ほど前)と推定。

 説明会に訪れた約30人の考古学ファンは、担当者の説明に耳を傾け「石棺を探す予定は」などと質問していた。同課の江野道和さんは「調査前は丘を削って古墳を造ったと考えられていたが、墳丘の上部は盛土されていた可能性が出てきた。また築造時期についても、調査前の推定より50~100年ほど古くなると思われる。まずは墳丘の形を確認したい」と話した。

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