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怡土城の排水溝初確認 土塁の下に媮長年の謎解明

2020.02.14

担当者の説明に熱心に耳を傾ける考古学ファンたち

 糸島市教育委員会・文化課は、奈良時代に同市の高祖山(416㍍)の西側斜面一帯に築かれた古代山城「怡土城」屟国指定史跡屟跡の土塁の外側に当たる場所(同市大門)で、初めて通水溝(排水溝)が見つかった、と発表した。

 山の西裾には全長約2㌔に及ぶ土塁があるが、山からの水をどう処理していたのか謎だった。考古学研究者の故鏡山猛氏(九州大名誉教授)が1937年の報告書で、4、5カ所の水門が存在することを指摘。今回の調査区は報告書の水門推定地の一つとほぼ同位置。

 築城は、遣唐使としても有名な吉備真備(きびのまきび)らの指揮で、756年から約12年かけて行われた。面積は約280㌶。当時、日本(倭)と朝鮮半島の新羅との関係が悪化し、新羅征討計画が建議された時代背景があり、その一環として怡土城が築城された|などの説がある。後世、その一部を利用して豪族の原田氏が高祖城を築いた。

 同課による発掘調査の目的は、水門の有無を確認し、その構造を明らかにすること。近所の人によると、調査区では、以前から大雨の際に水が噴き出し、水の通り道のような穴が開いていたという。L字のトレンチ(試掘溝)を2本入れた結果、幅約8㍍にわたる人工的に掘り込まれた跡を確認。深さは1・5㍍以上になり、土塁の下を通って排水する仕組みだったと思われる。

 8日、現地で説明会を行った同課の平尾和久さんは「石積みなどが施された水門は確認できなかったが、具体的な排水施設の構造の一端が分かってきた。大規模な排水施設を設けることで、水が土塁に与える悪影響を最小限にとどめる工夫をした」と説明。地元の人たちや遠くは岡山県から考古学ファンが訪れ、約100人が興味深そうに耳を傾けた。同課は来年度以降も引き続き、水門の所在確認のための調査を行うとしている。

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