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糸島市文化財に2件を指定

2020.05.1

木造薬師如来像(福岡市博物館提供)

 糸島市教育委員会は、2019年度の市指定文化財に、円覚院(同市大門)の木造薬師如来像(有形文化財・彫刻)と、熊野神社(同市川原)の大スギ(天然記念物・植物)の2件を追加した。樹木の市指定は初めて。市指定文化財は計43件となった。

 ●木造薬師如来像

 怡土群七カ寺のひとつ「染井山霊鷲寺(りょうじゅじ)」42坊のうち、江戸時代まで残った閼伽井坊(あかいぼう)の傍らの薬師堂に安置されていたとされる。同坊の廃絶後、1511(永正8)年に創建された円覚院に移された。

 ヒノキもしくはカヤ材の寄木造りで、高さ84・7㌢、最大幅73・1㌢、最大奥行き64・2㌢。頭部や眉、瞳、口ひげなどを墨で描き、唇を朱で塗ったほかは基本的に木の素地を生かしている。頭の肉髻(にくけい)が低く髪の毛が張り出し、面長な点など中世後半に共通の表現が見られる。

 特に衣紋の表現や内部構造などは、南北朝時代に活躍した院派(いんぱ)仏師の作風と共通しており、14世紀半ば以降に作られたとみられる。

 また、江戸時代に福岡藩の国学者青柳種信が編さんした「筑前国続風土記拾遺」が、「怡土志摩五仏の一といふ」と、糸島半島を代表する名仏の一つとして紹介している。市教委は指定理由を「由来がはっきりしており、秀いでた作品である」としている。個人所有のため、普段は公開していない。

 ●熊野神社の大スギ

熊野神社の大スギ

 高さ37・6㍍、幹回り4・85㍍。2017年度の九州大学連携事業で、市全域の樹木を調査。この結果を基にした約10件の指定候補一覧から最も大きくて姿が美しく、樹勢も旺盛な杉を選んだ。

 地元の言い伝えによると、元は神社西側の丘陵の頂上にあった社殿を現在の場所に移した際、ご神木としてこの杉を植えたと考えられる。樹齢については不明だが、市教委は専門家の意見も参考に、「500年は下らないのではないか」と推測する。

 大きさは樹高、幹回りとも県指定の雷山観音杉の2本に次いで市内3番目を誇る。市教委は「この大スギを保存して未来へ継承していくとともに、市の観光などの資源として活用していくために、市の天然記念物としての指定が必要」と判断した。

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