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稲留神社で千度潮井 松の枝に藻を巻き奉納
2020.07.25

千度潮井で潮井台にお潮井を備える当番組の住民ら
糸島市志摩稲留の稲留神社で19日、氏子60戸が家庭の健康や豊作を願う夏の大祭、千度潮井を行った。コロナ禍で輪越し祭は製作が密になるとして中止されたが、代々受け継がれた伝統行事が無事開催でき住民は安堵(あんど)している。
午前6時に当番組の住民が志摩小金丸の幣の浜で松の枝20本を海水で清め、ホンダワラの藻を巻き付けて供え物のお潮井を用意。神社拝殿横に設けられた潮井台に供えた。本来は千本のお潮井を供えたことでこの呼び名がある。
午後3時には、役員と総代が拝殿に並び、宮﨑千秋宮司が祭典を行った。例年なら氏子全員が拝殿で参拝するところ、今年は密を避けるため、役員、総代以外の氏子は境内で参拝した。また直会(なおらい)は中止となった。
川上晴久区長(71)は「伝統行事を、コロナ禍の中でもやり方を工夫することで開催でき、よかった」と話していた。