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相次ぐ台風、糸島に爪痕

2020.09.11

台風10号で30メートルのケヤキが倒れ、本殿をなぎ倒した=飯原・雉琴神社

4人が重軽傷、避難所に最大時1313人

先週2日から3日の台風9号に続き、大型で非常に強い台風10号が6日から7日にかけて九州北部に接近し、糸島地域にも爪痕を残した。気象庁のデータによると、前原地点は台風9号が近づいた2日午後11時42分に最大瞬間風速30・8㍍(観測史上第3位)、台風10号は7日5時13分に31・0㍍(同2位)を記録。ガラスが割れてけが人が出たり、瓦が飛んだり、糸島市志摩小富士では、県道沿いの石鳥居が倒れるなどの被害が出た。

台風10号の強風を受け、7日早朝、糸島市飯原の雉琴神社(武内純夫宮司)の樹齢約200年のケヤキが倒れ、同神社の本殿を直撃した。本殿は拝殿側に倒れるように傾き全壊した。けが人はいなかった。今月22日には秋の大祭が行われる予定だっただけに、直前の出来事に関係者は「えらいことになった」と落胆している。

神社隣に住む女性(70)は、「午前3時ごろから風が強くなり、風の音で木やお宮が倒れる音は聞こえなかった。ここの場所は昔から風が強いのです」と話す。一大事を聞きつけて集まった氏子らは、瞬間最大風速が30㍍を超えた午前4時から5時ごろに倒れたのではと見ている。

武内宮司によると、現在の本殿は1928年の台風で飛ばされ全壊し、31年に再建した。午前8時に連絡を受け、無事だったご神体を別の場所に安置した。「昨年は宇美八幡宮のご神木が倒れ、今年は雉琴神社と自然災害に遭遇してばかり。復旧については考える余地もない」と武内宮司は顔を曇らせた。

飯原行政区長の重松大和さん(63)は、「秋の大祭を目前に非常に残念。昨年は台風で中止となり、今年はコロナ禍で稚児行列を中止しながら祭典だけは行おうとしていた矢先にこのようなことになり厳しい状態になった」と頭を抱えた。

聞きつけて訪れた市内の60代女性は「びっくりしました。これだけ木に囲まれ(神殿が)守られていると思っていたのに残念」と悲しんだ。倒れた木の根元は、直径5、6㍍はあり、観察した氏子の一人は「根の張り方が足りなかったようだ。木の上部をカットしておけばよかったかも」と悔やんだ。今回の倒木を教訓に氏子らは、境内の樹木の高さを調整し、風を受けにくくするよう台風対策をしていく考えを示していた。

台風10号の影響で、市は6日午後1時に市内全域(4万2915世帯、10万1665人)に対して出した警戒レベル3(避難準備・高齢者等避難開始)を、同3時すぎに暴風警報が発令されたため、同4時にレベル4(避難勧告)に引き上げた。

市によると、市健康福祉センターあごら(同市潤)には一時、118世帯242人が身を寄せるなど、市内31カ所の避難所に最大で656世帯1313人(7日午前6時時点)が避難。また、台風被害を避けようと、市内のホテルなどの宿泊施設に一泊する高齢者などもいた。

台風10号によるけが人は、県総合庁舎4階の窓ガラスが割れ、頭や腕を切った50代の男性と、瓦が飛んで隣家の窓ガラスを割り、切り傷を負った60代の男性の軽傷2人。また台風9号では、屋根を修理中の男性が落下して足の骨を折り、重傷。

7日は、市内全小中学校が臨時休校となり、放課後児童クラブも閉所となった。九州電力福岡西営業所によると、7日午前4時前から停電が発生し始め、糸島市の荻浦や神在、志摩芥屋、二丈福井などで最大760戸に上った。

市内の家屋の窓には、ガラスが割れて飛び散るのを防ぐために養生テープが張られたり、カーポートの屋根が飛ばないように、ひもで何重にもくくりつけられたりしているのがあちこちで見られた。

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