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早春の味覚はもうすぐ コウイカ漁10日解禁
2021.02.12

イカかごがずらりと並び出番を待つ=野北漁港

イカかごにツゲ付けをする西﨑さん(左)ら
糸島に早春の訪れを告げるコウイカ漁の解禁は2月10日。糸島市志摩の野北漁港では6日、漁師の西﨑重俊さん(47)が、家族らと一緒に漁に使うイカかごのツゲ付けを行った。4日から始め合計260個のイカかごを用意した。
天然のイヌツゲの束が取り付けられたイカかごを海に沈めると、ツゲの束に卵を産み付けに来たコウイカが、かごの中に入る仕組み。昔からの伝統的な漁法で餌は使わず、海底の海藻や沈木の枝に産卵するという習性を利用して行っている。
糸島漁協野北支所では今年コウイカ漁をする漁業者は3軒で、合計約900個のイカかごを用意した。西﨑さんは「昨年は不漁だったので今年は期待したい」。
糸島漁協では、船越10軒、深江1軒でもコウイカ漁を行っていて、合計約3千個のイカかごが糸島の海でコウイカを待つ。13日ごろから、同市志摩のJF糸島志摩の四季や同市波多江のJA糸島産直市場・伊都菜彩の店頭にも並ぶ予定で、早春の味覚はもうすぐだ。