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糸島の米と水と蔵の純米大吟醸が2年連続金賞 全国新酒鑑評会
2022.06.3

田中社長(後列中央)を囲み、受賞を喜ぶ社員たち
令和3年酒造年度全国新酒鑑評会で白糸酒造(糸島市本)の純米大吟醸「白糸35」が2年連続で金賞を受賞した。
同鑑評会は酒類総合研究所(旧・国税庁醸造研究所)と日本酒造組合中央会の共催で、明治44(1911)年に始まった日本酒のコンクール。蔵元に酒造技術を指導する鑑定官が審査する。
蔵元各社は一点しか出品できず、それぞれの蔵が最自信作を出品する。今回は、全国から826点が出品され、優秀な成績の405点が「入賞酒」として認められ、その中から205点が金賞を受賞。福岡県からは、同酒造の他、喜多屋(八女市)、みいの寿(三井郡大刀洗町)が金賞を受賞した。
純米大吟醸は、精米度(米を磨いて残った米の割合)50%以下の米と米麹と水だけで作られ、醸造アルコールを加える大吟醸に比べ香りを出すのが難しいと言われている。そんな中で、純米酒にこだわっての受賞に喜びもひとしおのようだ。
同社の田中信彦社長は「2年連続で金賞をもらえるとは思っていなかった。受賞の報を受け社員みんなで大喜びした。糸島産の山田錦を背振山系の伏流水で醸造し、昔ながらの石の重みだけでしぼる『ハネ木搾(しぼ)り』で丁寧に造った。まさに糸島の酒で受賞できたことがうれしい。糸島の皆さんにも、ふくよかな出来栄えの白糸を楽しんでもらえたら」と話している。