地域の有機資源で培養土

ドクター古藤と博多女子高生がコラボ

 ドクター古藤こと、JA糸島経済部部長補佐の古藤俊二さんと博多女子高(福岡市東区)の生徒が福岡市と糸島市の有機資源をもとに、花にも野菜にも使える培養土「よかソイルくん」を商品開発した。糸島市志摩小富士のJA糸島営農総合センターで3、4日に開かれるJA糸島秋祭り「ドリームフェスティバル」で販売開始をする。

 培養土は、福岡市で行われている下水処理の際、回収されたリン酸の肥料と、福岡市・天神で食品の残渣(ざんさ)に微生物を添加してつくられた肥料、玄界灘産のカキ殻石灰など5種類を使っている。本来、利用されずに処分されていたものを活用した地域資源循環型の培養土で、SDGsにもつながる取り組み。

地域の有機資源を使って培養土を商品開発した古藤さん

 古藤さんは商品開発にあたって、授業の講師を務めるなどしている博多女子高の協力を受けた。同高が授業の一環としてつくる模擬会社「博多ガールズショップ」が、古藤さんから提供された試作中の培養土を使い、プランターでさまざまな野菜や花を栽培。市販の有機培養土で育てた野菜や花との生育状況を比較した。その結果を受け、古藤さんが市販のものと同様のレベルの生育となるよう成分を調整した。また、生徒は培養土を入れる袋のデザイン案もつくった

生徒たちの案をもとにつくられた袋のデザイン

 培養土は、植物が好む土壌酸性度で、ミネラル分を多く含み、根を老化しにくくする植物繊維有機物も豊富という。1袋15リットル。

 古藤さんは「地域の環境保全を後押しする全国的にも珍しい培養土。ぜひ、家庭のプランターなどで使ってみてください」と話していた。

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