【糸島市】櫻井神社、髙祖神社、国重文に

市民お祝いムード

 糸島市の櫻井神社の本殿と拝殿、楼門の3棟と、髙祖神社の本殿が国の重要文化財に指定されたのを受け、祝賀行事が両神社で催された。市観光協会や、市商工会、糸島農協、糸島漁協などさまざまな団体などで立ち上げた「櫻井神社・髙祖神社 国重要文化財指定を市民で祝う会」による「糸島花手水(はなてみず)」などの記念行事も始まり、市内はお祝いムードに包まれている。

髙祖神社 夜神楽奉納や餅まき

 髙祖神社(上原和憲宮司)では10月28日、秋季大祭が行われ、本殿での祭典に引き続き、神楽殿で国の重要文化財指定の祝賀会が催された。高祖神楽保存会による夜神楽の奉納もあり、大勢の参拝者や観光客が重文指定を祝うとともに、かがり火に照らされた神楽を堪能した。

祝賀会に続き、奉納された夜神楽(写真家・西松宏撮影)


 祝賀会には、月形祐二市長や神社関係者が出席。県文化財保護課の比山裕隆課長から上原宮司に指定通知書が手渡された後、月形市長が祝辞。「子どもを守るように、長年守っていかないといけない」と、貴重な建造物を大切に継承していく思いを語った。続いて、上原宮司が「国の重要文化財になるとは思ってもみなかったので、ありがたく感じています。未来永劫(えいごう)にわたって受け継がれていくようにしていきたい」と、お礼を述べた。祝賀会の後には、餅まきが行われ、神楽殿から詰めかけた参拝者たちに餅やお菓子がまかれた。

髙祖神社では祝賀会が終わった後、神楽殿で餅まきが行われた(写真家・西松宏撮影)


 夜神楽は、晴れ渡った夜空に煌々(こうこう)と照る月の下で開催。天の岩戸に引きこもった天照大神(あまてらすおおみかみ)の怒りを和らげようと、さまざまな神がにぎやかに舞う「岩戸開き」をはじめ、これからの時代を担う小、中学生による子ども神楽、怡土中央台保育園の園児によるかわいらしい稚児舞が演じられ、祝賀の雰囲気を盛り上げた。

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