【糸島市】老松神社で追儺祭

「鬼じゃ鬼じゃ」と駆け回る

 糸島市前原中央の老松神社で7日、厄払いの伝統行事である「追儺(ついな)祭」が行われた。厄鬼が前原市街地を駆け回る「鬼すべ」や、一年の家内安全を願う「鷽(うそ)替え」に、たくさんの人が集まった。

筑前前原駅前を行く厄鬼の一行

 今年の当番町は南本町行政区(吉兼幹富佐区長、古川完一実行委員長)。鬼すべでは、厄年の金子聖吾さん(42)が赤い鬼の面を着け厄鬼に扮(ふん)した。鬼の角に見立てたしめ縄を頭に巻いた同行政区の大人と子ども約40人とともに、同神社を出発。

 「鬼(おん)じゃ、鬼じゃ」という掛け声のもと、約2キロ離れた加布羅橋まで行き、お潮井取りをした。その後、市街地の10カ所に設けられた接待所に立ち寄りながら、厄を集めた。

 約3時間かけて神社に戻った一行に、福男の山本辰美さん(77)が「鬼は内、福は外」と豆を投げ、境内の鬼すべ堂に追いやり封じ込めて、厄払いをした。

 また、一年間の“うそ”を“誠”に変え、不幸や災難を吉事に変えるといわれる縁起物の鷽を求めて、神社には親子連れなどたくさんの人が訪れた。木鷽には福引が付いており、豪華賞品を引き当てて喜びの声を上げる姿も見られた。

 行事の最後には200個の餅がまかれ、あちらこちらから歓声が上がっていた。

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