昭和の糸島#446

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神在川でシロウオ漁  昭和38年2月

  前原町岩本の神在川(長野川)に架かる岩本橋の下に、今年もシロウオ漁の簗(やな)がかけられた。

 昔はシロウオが捕れると赤い旗を掲げて、買いに来る人たちに知らせていたそうだが、今ではめっきり漁も少なくなって、旗を掲げることもなくなったということである。

 糸島地区では昔、シーズンになると海に近い各地の河川の河口近くでは、たくさんのシロウオが捕れていたそうだが、年々捕れる量が減ってきて、シロウオ漁をやめる人も増えてきた。

 そんな中、前年末から今年初めに大雪に見舞われた糸島では、シロウオが海から遡上してくる時、雪解け水を好むと言われていることもあって、久しぶりの豊漁が期待された。

 春の訪れを告げるシロウオ漁。糸島地区では神在川のほか、二丈の福吉川や佐波川、羅漢川、元岡太郎丸の太郎丸川(瑞梅寺川)などで行われていて、シーズンになると川岸に漁をするための小さな小屋を建てるところもあった。令和の今、シロウオ漁を続けているのは佐波川だけになった。

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