【声の野鳥だより】41

街でも身近に見かけ/ハクセキレイ

 スズメ目セキレイ科で、体長21センチ。普通に見られる3種のセキレイ(ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ)の中では、街なかでももっとも目にする機会が多いセキレイです。

 名前の通り、体色はほぼ白一色のように見えますが、よく見ると、頭部から背中の一部と喉もとに黒い部分があります。それらの部分が黒いものは雄で、灰色が多いのは雌か若い個体です。体と同じぐらい長い尾があります。地上に下りて餌を探している時、突然立ち止まってその長い尾を上下に素早く振ります。この動作から「嫁ぎ教え鳥」の別名があります。

 低く飛ぶ時に「チュチン、チュチン」あるいは「チュイチー、チュイチー」と鳴きます。

 ハクセキレイの食べ物は、小さな昆虫や植物の種子で、海岸や河口部の砂地、川岸、畑、水田などで餌を探しますが、時には街なかの道路や駐車場などの広い地面をチョコチョコと忙しく歩き回って食べ物を探している姿を目にします。そうした生態なので、今では少なくなってしまったスズメより私たちに身近な野鳥と言えるのではないでしょうか。

 夜は橋の下、建物、木に集まってねぐらにします。鳴き声が大きくなく、体色が地味で、舗装された路面などと色が重なって目立ちませんが、ハクセキレイのつぶらな目はとても可愛く感じられます。見かけたときは、ぜひ、癒されながら観察してみてください。  スズメ目セキレイ科で、体長21センチ。普通に見られる3種のセキレイ(ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ)の中では、街なかでももっとも目にする機会が多いセキレイです。

 名前の通り、体色はほぼ白一色のように見えますが、よく見ると、頭部から背中の一部と喉もとに黒い部分があります。それらの部分が黒いものは雄で、灰色が多いのは雌か若い個体です。体と同じぐらい長い尾があります。地上に下りて餌を探している時、突然立ち止まってその長い尾を上下に素早く振ります。この動作から「嫁ぎ教え鳥」の別名があります。

 低く飛ぶ時に「チュチン、チュチン」あるいは「チュイチー、チュイチー」と鳴きます。

 ハクセキレイの食べ物は、小さな昆虫や植物の種子で、海岸や河口部の砂地、川岸、畑、水田などで餌を探しますが、時には街なかの道路や駐車場などの広い地面をチョコチョコと忙しく歩き回って食べ物を探している姿を目にします。そうした生態なので、今では少なくなってしまったスズメより私たちに身近な野鳥と言えるのではないでしょうか。

 夜は橋の下、建物、木に集まってねぐらにします。鳴き声が大きくなく、体色が地味で、舗装された路面などと色が重なって目立ちませんが、ハクセキレイのつぶらな目はとても可愛く感じられます。見かけたときは、ぜひ、癒されながら観察してみてください。

ハクセキレイの鳴き声

 (野鳥録音家・田中良介)

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この記事を書いた人

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