昭和の糸島#449

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小富士・大行司の松  昭和27年11月

 写真は、現在の県道54号福岡志摩前原線の加布里湾に面した、志摩小富士の北山神社前で撮影され、昭和27年11月の本紙に「帰路」というタイトルで掲載された。

 当時、県財政は厳しかったのに加えて、国の地方税法改正もあってさらに苦しくなり、実施を計画していた県費で行う道路や河川、学校施設改修などの多くは、緊急性のあるものを除いて大半が見送られることになった。また、すでに工事中の事業についても一時中断された。

 糸島郡管内の道路関係では、野北-芥屋線、前原-野北線の吉田付近、前原-小富士線の辺田付近、前原-雷山線の雷山村役場前付近などの工事は見送られることになった。さらに新設予定だった雑餉隈-深江線(現大野城-二丈線)の工事も着工が困難になった。

 掲載した写真は、改修工事が見送られることになった前原-小富士線の辺田地区。秋の農作業を終えて帰る夫婦である。夫が妻を乗せた荷車を牛に引かせているほのぼのとした光景である。

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