弥生時代に王が君臨した伊都国について広く市民に知ってもらい、後世に引き継いでいこうと、「伊都国の歴史遺産を守ろう会」(馬場純子代表)が発足した。同会は4月から、伊都国最古の王墓とされる三雲南小路遺跡の美化活動に取り組む予定で、手伝いをしてくれるサポーターを募集している。
同遺跡の美化活動は2021年8月に、糸島市の歴史と食にスポットを当てたムック本「知っとうかいな? 糸島」を発行した編集部(弥冨明子編集長)のメンバーが遺跡を管理する市の了解を得て昨年10月に始め、さらに多くの仲間づくりをしていこうと、弥冨編集長の知人の馬場代表が守ろう会を立ち上げた。
当面の活動は、遺跡周辺にプランターを配置して花を植えたり、草刈りをしたりする。また、編集部と連携してイベントを企画し、多くの人が見学に訪れるようになるよう整備を促す機運づくりをする。
弥冨編集長は「まずは活動を通し、2千年前からの地元の長い歴史を感じてもらい、関心を高めていきたい」、馬場代表は「若い人たちにも応援してもらい、いつまでも歴史遺産が残っていくよう遺跡をもり立てていきたい」と話していた。