糸島多肉Lab
糸島市志摩久家に、女性たちでにぎわうビニールハウスがある。近年人気沸騰中の多肉植物を生産・販売している「糸島多肉Lab」だ。
ハウスの中では、紅葉を迎えた多肉植物たちが特徴的な形の葉を赤やピンクに色づかせ、個性をアピールし合うかのようにずらりと並ぶ。開店後すぐ訪れた女性客は「いいなと思う子のタイプがその日の気分で違うんですよ。毎回が出会いです」と声を弾ませ、一つ一つ熱心に苗を見比べていた。
オーナーの吉﨑飛鳥さん(47)は、ハウス内でお客さんに楽しく過ごしてもらおうとわくわくするようなイベントを企画。つかみ取ったボールの数だけ苗を持ち帰れるイベントでは、多くの客が腕まくりで挑戦し、20株持ち帰った人もいたという。
「見た目の美しさだけでなく、交配して自分好みの品種が無限に作れるのも多肉を育てる楽しみ」と吉﨑さん。今後「糸島Labオリジナルの品種を作って販売したい」と意気込む。吉﨑さんの多肉愛とアイデア、そして夢が育つビニールハウスの今後の進化が楽しみだ。
ママトコラボ取材班 榮 鮎子