ダンさんの「いとペリ」人気
ガツンとくる辛さ、ついつい何にでもかけたくなる、くせになる味-。スペイン生まれで、糸島市志摩野北のハリソン・ダニエルさん(46)=以下ダン=が、昨年12月から販売しているホットソース「いとペリ」が人気を呼んでいる。
「ペリ」は、南アフリカで作られているトウガラシ原料の「ペリペリソース」。ダンさんの畑で採れた無農薬トウガラシを使い、ニンニクや酢、スパイスなどをブレンド。辛みと酸味があるソースは、肉、魚、ピザやパスタはもちろん、鍋料理など何でもおいしさを際立たせてくれる万能調味料だ。
ダンさんは20、30代の頃世界中を旅し、イタリア、インド、モロッコなど50カ国を訪れた。ペリペリソースは「休みのたびに何回も行った、アフリカのモザンビークで学んだ大好きな味」という。
レシピを尋ねると「材料は(容器に)書いているけど、作り方はシークレット」とニヤリ。約6カ月間、試作を数十回繰り返したこだわりの製法で、瓶のスタイリッシュなデザインも、ダンさん自ら手がけた。
現在ダンさんは、桜野コミュニティセンターで「DAN’S KITCHEN」という料理教室を開催。旅先で学んだ世界各国の料理を英語で教えている。
糸島に来る前、家族で暮らしていたドバイは「大都会で忙(せわ)しかった」。妻の友人から「山や海など自然が豊かで、スローライフが送れる」と糸島の地を勧められ、2017年に移住した。
自宅の庭を見せてもらうと「毎朝鶏たちがフレッシュな卵を産んでくれるんだ」「あれは僕が造ったサウナだよ」と快活に語るダンさん。糸島での生活を満喫中だ。
「今年はハバネロやハラペーニョのソースも作って、商品を増やしたい」。これからも糸島生まれのおいしさを発信していく。