地域活性化への商品企画 −互いの魅力を掛け合わせる−

糸島高と嘉穂東高がコラボ

 糸島の冬の味覚“カキ”と飯塚のソウルフード“味覚焼き”を合わせたコラボ商品や、糸島と飯塚のグルメが味わえるカフェなど、糸島市の糸島高と飯塚市の嘉穂東高の生徒が協力してビジネスを考案し、プレゼンテーションする授業が11日、糸島高で行われた。

グループで話し合ったアイデアをプレゼンテーションする、糸島高と嘉穂東高の生徒たち

 地域活性化のために地元の良さを生かした商品を考える、民間企業「WiLLSeed」(東京)の「地域創生プログラム」の一環。両校では、受講を希望した2年生が1年間、総合的な探究の時間を使って同プログラムに取り組んできた。

 前もって2月に、オンラインで意見交換をしていた生徒たちは、この日実際に顔を合わせ、糸島市と飯塚市の魅力を掛け合わせた商品についてアイデアを出し合った。

 両校混成の9グループは各々、商品の企画立案やプロモーションを討論。タブレットを使い、プレゼンテーションの準備を進めた。

 講評者を務めたのは、市関係者や地方創生ビジネスに実際に携わっている人など4人。生徒たちは、糸島のキャラクター「いとゴン」をモチーフにした和菓子「いちごん」や、地域の交流スペースにもなる駄菓子屋など、ユニークな切り口のアイデアを発表した。

 最優秀賞に選ばれたのは「福岡の食材を世界に!お弁当づくり体験」。糸島のサワラや飯塚の筑後牛といった食材を使ってお弁当づくりをし、日本の文化や自然に触れたい外国人などに、福岡の良さをアピールするという企画。お弁当は海外でも人気で、地域の事業者ともコラボしやすい点などが評価された。

 生徒たちは「ネットだけでは分からないお互いの文化の良さが、今日の交流で知ることができて良かった」「今日初めて対面で会ったのに、すぐに受け入れてくれて優しかった」と充実した表情を見せた。

 「WiLLSeed」から授業のサポートに入っていた友永喜久さん吉村裕美さんは「自分たちの文化がどういうものか、客観的に見ることができたはず。難しいテーマだったが、試行錯誤して短時間のうちによくまとめあげていた」と評価した。

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