ドクター古藤 新天地へ

九州各地へ営農技術指導

 連載「ドクター古藤の園芸塾」を本紙で執筆しているJA糸島経済部部長補佐の古藤俊二さん(59)が今月でJAを退職し4月1日から、トータルアグリビジネス企業「シンジェンタジャパン」アグロエコシステムテクニカルマネジャー(福岡支店駐在)として福岡を拠点に九州各地で営農技術指導を行う。

4月から新天地で活躍する古藤俊二さん

 古藤さんは、指導者として育ててくれたJA関係者や、一緒になって糸島の農業を盛り立てた生産者に「たくさんのエネルギーをもらいました」と感謝の気持ちを語り、より広い地域で始まる今後の活動に向け決意を新たにした。「ドクター古藤の園芸塾」は引き続き連載を行う。

 古藤さんは1982年にJA糸島に就職。97年にオープンしたJA糸島園芸センター「アグリ」の開設責任者に抜てきされ、副店長、店長などを歴任した。「アグリは、都会の人たちを、生産を支える資材を通じて『土の世界』に呼び込むきっかけをつくる場」と位置付け。生ごみを堆肥に変える段ボールコンポスト「すてなんな君」や、カキ小屋から出るカキ殻を使った有機石灰「シーライム」の開発に携わり、普及させた。

 座右の銘は、JA糸島の初代組合長・友納健氏が残した言葉「農耕人 土耕すこと怠るべからず」。「いろんなことを掘り起こし、発見していくチャンス。視野をさらに広げ、いろんな情報を得て地元への貢献につなげたい」と力強く語った。

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