曽根体育館 43年の歴史に幕

施設の老朽化などが原因  ー31日閉館ー

いつも一緒だった…「ありがとう」の思い胸に別れ

 バレーボールやファミリーバドミントン、卓球など、室内競技の練習や大会会場などとして親しまれてきた糸島市の曽根体育館が、施設の老朽化などを理由に31日で閉館し、43年の歴史に幕を下ろす=写真。

 市が2016年度に策定した公共施設の管理計画では、26年には市の公共建築物の63.5%が築30年以上経過する見込みで、今後、改修などに多額の費用が必要となる。

 同計画によると、今から36年後の2060年の人口を8.9万人と予想。人口減少と少子高齢化から今後、公共建築物の維持費が1年当たり約12億円、道路や上下水道、橋などのインフラは1年当たり約17億円不足すると試算する。

 同計画では、60年までに公共建築物の延べ床面積を25%削減。減少する人口規模に見合うように施設の複合化や集約化、長寿命化を進めながらコンパクト化することで、施設の維持管理費を現状並みの36億円に抑えながら、機能を保つとしている。

 同計画を実現するため、具体的な行動計画を定めた第1期アクションプラン(30年度まで)が進行中。同プランに基づき、曽根体育館の機能は、昨年7月に完成した市運動公園に集約する。

 曽根体育館を練習場所にしていたスポーツクラブの代表者は「練習場所として毎週、使わせていただいていたのでとても重宝していた」といい、閉館後は別の施設に練習場所を移すという。

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