料飲稲門会がイベント
「食で社会貢献」をモットーに活動している「料飲稲門会」が東京の東京ステーションホテル日本料理「しち十二候」で、糸島の食材を使った料理を味わうイベントを開いた。
料飲稲門会は早稲田大学同窓生を中心に10年前に設立し、食産業の進化・発展への貢献、食文化の振興に向けた取り組みをしている。今回は同会九州支部1回目の企画として10日に開催。イギリスの情報誌MONOCLE(モノクル)が実施した「世界で最も魅力的な小都市」の2021年ランキングで世界3位に輝いた糸島市で生産されている食材を取り上げることにした。
メニューは、糸島天領米や豚肉、アスパラガス、ダイコン、イチゴなどを使った絶品の和食で、郷土料理のそうめんちりも出され、約20人が糸島産の酒米を使った日本酒や、焼酎と一緒に堪能した。
腕を振るったのは、総料理長の齋藤章雄さんで、「卓越した技能者(現代の名工)」として表彰を受けた筑後市出身の料理人。イベント準備のため、糸島市の北伊醤油やカノオ醤油味噌醸造元を同会関係者らと共に視察。開催当日は、糸島から直送された刺し身を日本酒の利き酒ならぬ、利き醤油でいただくこだわりようだった。
参加者からは「糸島の食材に感激し現地に行ってみたい」「五感の全てがお料理に奪われたひとときでした」などの感想が寄せられた。
九州支部長で焼酎プロデューサーの黒瀬暢子さんは「全面的にバックアップしていただいた『やますえ』の馬場孝志社長にお礼申し上げます。今後も九州の食文化の魅力を東京の方々に知っていただけるよう活動したい」と話していた。
(地域特派員・友納美千代)