NHK朝ドラ「おむすび」糸島で撮影

全国へ元気を届けたい —橋本さん意気込み—

 糸島市で育った食べることが大好きなヒロインが、栄養士を目指すNHK連続テレビ小説「おむすび」が、今年秋にスタートする。市内での撮影は3月下旬から始まり、主演の橋本環奈さんらキャスト4人が4日、市役所で会見を行った。主人公・米田結(よねだゆい)役の橋本さんは、福岡市出身。「撮影をしていても、まちの人たちが温かくて、『おかえりー』って言ってくれたりするのがうれしい」と笑顔を浮かべ、「最後まで健康に走り抜けたい」と意気込みを語った。

「おむすび」に出演する(左から)松平健さん、橋本環奈さん、仲里依紗さん、宮崎美子さん

 「おむすび」は、自然豊かな糸島で、農業を営む家族と暮らす“結”が、平成のギャル文化に出合い、自分らしくポジティブに、高校生活を謳歌する。

 あるきっかけで「人のために役立つ喜び」に目覚めた結は、神戸、そして大阪へと移り住み、栄養士の道を歩み始める。現代人が抱える問題を「食の知識とコミュニケーション能力」で解決しながら、目に見えない大切なもの、縁や人、時代を結んでいく物語。脚本は、ドラマ「正直不動産」などを手がけた根本ノンジさん。

 地元で“伝説のギャル”として知られる結の姉・歩(あゆみ)役に仲里依紗さん、結のことが心配で仕方がない父・聖人役に北村有起哉さん、結を優しく見守る“元ヤンキー”の母・愛子役には麻生久美子さん、農業をこよなく愛する超ポジティブな祖母・佳代役に宮崎美子さん、大のホークスファンで自由奔放な祖父・永吉役を松平健さんが演じる。

 会見には橋本さんのほか、松平健さん、宮崎美子さん、仲里依紗さんが出席。市内での撮影は、商店街や芥屋海水浴場で行われており、4月中旬まで続く。

 朝ドラ第111作目となるおむすびは、ほぼ現代劇のオリジナルストーリー。制作統括の宇佐川隆史さんは「脚本の根本さんと、今どうやったら本気で元気が出せるんだろうと話し合った」という。

 「私たちが生きてきた平成って、楽しいことがいっぱいあったよね。確かに大変なこともあったけど、それを乗り越えて今がある。だから大丈夫だよっていう、そういう物語にしたい」と語り、「人をつくる大事な要素である食の、今や全国でも有名な拠点であり、食文化の発信地でもある糸島を、舞台として選ばせてもらった」と明かした宇佐川さんは、「今の人たちに、食や栄養の知識を、楽しくて明るいドラマを通して伝えたい」とアピールしている。

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