西日本新聞セレクトモール
アーティスト、大川博さんによる本紙の風景画連載「糸島八景」で、「糸島麦秋図(いとしまばくしゅうず)」をテーマにした作品販売が西日本新聞セレクトモールで行われている。インターネットで通販が楽しめるショッピングモールで、電話でも受け付けている。

電子ペンで描いたデジタルペインティング。今回は、8枚の連作。
デジタルペインティングをリトグラフ風に仕上げて額装。
100枚限定でエディションナンバーをつけ、落款を押している。
《価格(税込)》
1枚(額装)送料込み …1万2千円
4枚セット(額装は1枚のみ)…3万5千円
8枚セット(同) …6万4千円
ご購入の申し込み
西日本新聞セレクトモール
電話 092(558)8127(平日午前10時~午後5時)
※電話によるお申し込みは6月2日以降
URL セレクトモールのウェブ
糸島麦秋図(いとしまばくしゅうず)
――光と空気が織りなす、糸島の「呼吸」を飾る
背振山系の高台「ハロ展望台」から望む、糸島のパノラマ 。眼下には、収穫を控えた黄金色の麦畑、みずみずしい野菜畑、そして植えられたばかりの早苗が、まるで大地に織り込まれた色彩豊かなモザイクのように広がっています 。
その先には、糸島の象徴である可也山(かやさん)が悠然と佇み、遠く玄界灘が静かな光を湛えています 。
「麦秋」とは、麦の実る初夏の季節のこと 。本作は、固定された一枚の風景を描いたものではありません。黎明から黄昏、そして星降る夜まで。刻一刻と変化する光と空気の移ろいを捉えた、いわば「生きている風景」の連作です 。一日の光の変化をたどることは、糸島という土地の呼吸に耳を澄ませる体験でもあります 。
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1. 霞照(かしょう):目覚めを待つ静謐

一日の始まりを待つ、色を失った白銀の世界 。風景そのものよりも、そこにある「気配」を主役として描きました 。淡い霞に包まれた大地が、静かに最初の一呼吸を吸い込む直前の、神聖な静寂が漂います 。
2. 朝靄(あさもや):詩的なる黎明

空に差すほのかな桃色が、朝靄に溶けていく優しい時間 。海と山、そして田畑の境界が柔らかく混じり合い、風景が形を成す直前の儚さを捉えています 。季節の成熟と一日の始まりが重なり合う、最も詩的な瞬間です 。
3. 晴嵐(せいらん):輝きのモザイク

澄み渡る空気の中、糸島の色彩が鮮やかに響き合います 。玄界灘の碧、可也山の蒼、そして麦畑の黄金色 。自然の恵みと人の営みが重なって生まれた美しい秩序が、光を受けて一斉に開花するような清々しい一枚です 。
4. 曇天(どんてん):大地の重層的な呼吸

低い雲が陰影を落とし、色彩が深い落ち着きを見せる情景 。華やかさを抑えたことで、かえって土地の重みや時間の厚みが浮かび上がります 。静けさの中に、糸島の確かな生命力を感じる重厚な描写です 。
5. 驟雨(しゅうう):浄化の雨

突然の雨が糸島を洗い流し、風景に深い生命感を与えます 。雨は風景を遮るものではなく、大地に潤いを与え、季節を次へと進める力 。湿った空気の中に響く雨音まで聞こえてきそうな、力強い自然の表情です 。
6. 光芒(こうぼう):祝福される大地

雨上がりの雲の切れ間から、天の光が降り注ぐ神々しい瞬間 。麦秋の田畑がひとつひとつ異なる表情で輝き始めます 。それは単なる自然現象ではなく、この豊かな土地そのものが祝福されているかのような、希望に満ちた光景です 。
7. 夕靄(ゆうもや):記憶に溶ける黄昏

橙色の夕光がすべてを包み込み、風景の輪郭を優しく溶かしていきます 。収穫の輝きはやわらかな余韻へと変わり、大地は一日の光を抱きしめるように眠りにつきます 。心の中にある郷愁を呼び覚ますような、穏やかな情景です 。
8. 星煌(せいこう):宇宙と繋がる夜

夜の帳が下り、天上の北斗七星と地上の麦畑が静かに呼応します 。昼間の黄金色は青い静寂へと姿を変え、糸島の風景は一瞬、宇宙的な広がりを見せます 。人の営みと星の時間が重なり合う、祈りのような夜の姿です 。
