水利位置、団員参集 把握容易に
九大生ら開発の「REGIS」が本格運用
糸島市消防団と九州大学が連携し、開発を進めてきた消防団専用アプリ「REGIS(レジス)」=写真=の本格運用が始まった。地域防災の要である消防団をデジタル技術でサポートするアプリで、火災時に消火栓などの水利位置、消防車や団員の現在地、火災状況の画像を共有できる機能を備えており、現在も改良が重ねられている。

アプリを開発したのは、尾山幹大さん、瀧口諒久さん、吉田隼人さん。2023年、3人が同大工学部4年生のとき、国のプロジェクトの一環として、市が提示した「消防団の課題」解決に向けたシステム構築に着手。現場へのヒアリングを重ね、わずか3カ月でプロトタイプを作り上げた。大学院へ進学した3人は、24年度も「糸島市協定大学等課題解決型研究」などを通じて開発を継続。実際の団員による検証と改良を繰り返し、25年度には商用システムレベルまで品質を高めた。
新アプリは、火災発生時には地図上に現場が表示され、団員が出動の可否をタップすると、GPS機能で誰がどこから向かっているかが一目で分かる。消防車に乗車した団員がアイコンを切り替えることで、車両の到着予測も容易になった。また、消火活動に不可欠な「水利情報」も進化。消火栓や池などの位置だけでなく、「ふたが開きにくい」「渇水時期で水が減っている」といった点検結果に基づく情報が共有できるようになった。
また、これまで表計算ソフトなどで管理していた出動報酬の計算が、アプリ上の「出勤」ボタン一つで集約可能に。入団申請や承認作業もデジタル化され、ペーパーレス化が一気に進むとともに、事務負担の軽減にもつながっている。スケジュール機能には訓練などの予定も集約され、仕事や家庭との調整もしやすくなっている。
実際に現場で使用している前原分団、団員の楠原純平さんは、「REGISにより、水利の場所や破損状況、団員の参集状況、消防車の到着状況がリアルタイムで把握できるようになり、現場対応がより迅速かつ的確になりました。さらに、消防団応援の店も簡単に検索できるようになり、店舗の利用がしやすくなりました」と話していた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
